日本中国料理協会 大阪支部

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20251103大阪支部青年部食べ歩き勉強会「温故知新をテーマとした中国料理を学ぶ」

更新日:2025/11/04

2025年11月3日 大阪支部青年部食べ歩き勉強会が開催されました。とても賑やかな会となりました。

場所は阪急インターナショナルホテル2階中国料理「春蘭門」です。今回、料理をご披露して下さったシェフは以下の3名のかたです。

・シェフ

 市本 尚 氏(阪急阪神ホテルズ中国調理料理長)

 奥川 智 氏(日本中国料理協会 大阪支部理事)

 仮屋園 渉 氏(日本中国料理協会 副青年部長)

テーマは「温故知新をテーマとした中国料理を学ぶ」ということで、各シェフの思い出に残る料理、昔覚えた伝統料理を、現代風にホテル中国料理としてアレンジし、新しい息吹を加え、作って頂きました。全部で8品、若手の皆さんには今後の料理の手本となったのは当然ですが、我々おじさんたち(塘)も、大変勉強になった料理でもありました。

 

 

全8品 手書きの筆が美しい

畑青年部長のあいさつ、株式会社 永昌源 石平和寛様の乾杯により、開会しました。

①迎香醋羊舌肉(ラムタンの香料煮、黒酢ソース) 下敷きに大阪名物岩おこし

ラムタンは柔らかく、黒酢の甘酢とよく合い、さっぱりと食べられます。岩おこしは揚げて柔らかくなった時、型に押し付けて形どるそうです。(めちゃめちゃ熱いそうです)

②棗醤百花鳳凰(手羽先のエビミンチ詰め、棗ソース) 中の詰め物は海老と蟹肉、さっと蒸して、粉をつけ揚げた感じ、鍋焼の技法

中詰め物はエビミンチ、蟹肉、玉葱、クワイ

③乾珍味佛跳壺(蛙と海珍味の壺蒸しスープ)

具材は蛙肉、干し貝柱、乾燥イチジク、長芋、蓮の実、干し椎茸、クコ 。蛙がプリッとして美味しかった。蛙は火が通り過ぎるとパサつくので、ほかの材料より後で入れられたものと思う 。全体として補肺、補腎の材料が多いです。今の季節にピッタリ。

④蝦醤飄蝦軟蝦(ソフトシェルシュリンプとロメインレタスの蝦醤炒め)

これが飄(つむじ風)の海老だろうか?この粉(金沙粉)はかっぱえびせんと桜エビの粉末。この手のものって、ふつう結構油っぽいのだけど、これは軽くて、海老の風味が満載でgood!倒木っぽいのはマコモダケです。

海老を高温の油で揚げ、蝦醤で軽く、煮込んだもの。揚げた葉っぱは青梗菜の青い部分。香ばしいくエビの滋味あふれる味でした。

⑤牛肉とライチの唐辛子風味甘辛炒め

添えの野菜はつるむらさき菜。ライチを牛肉で巻き、揚げて宮保味の炒めに。上にのっていいるのは黄灯篭椒。強烈に辛い唐辛子ですが、香りも強いです。

⑥奶油鴨叉焼酥(鴨叉焼パイ、蝦子クリームソース)

はじめに鴨を焼き豚のタレで味付けし、焼いてチャーシューにして、サイコロに切って、パイに包んで焼いて、と実に手間がかかっています。蝦子クリームソースですが、バターの香りがあって、洋風に仕上げてます。だけどほのかなエビの卵の風味が、あの独特の風味がして、それが不思議とクリームと合います。

⑦和的酸菜魚麺(和製漬物と白身魚の湯麺)

京都の芝漬け、高菜漬け、白沢庵漬け、生の青山椒、泡辣椒で酸麻辣味で仕上げた麺。 とってもさっぱりしている。色でまず驚く、考え抜かれた料理で感服いたします。

途中、朝暘の高橋さんや、グランエフチャイナの藤本さんの話しがとても面白かったです。おじさんの若い時代は辛いこともあり、楽しいこともたくさんありますね、でもその中に何かを学び、今があります。(自分ことですみません)

⑧三不粘勃朗峰(中国式モンブラン)

下の黄色いのが三不粘。箸にくっつかない、皿にくっつかない、歯にくっつかないで三不粘。柔らかく弾力があり、歯切れがいい心地よい食感。

中央、左から仮屋園シェフ、市本シェフ、奥川シェフです。 手の込んだ素晴らしい料理ありがとうございました。

 

市本シェフ、奥川シェフ、仮屋園シェフ、とても手の込んだ素晴らしい料理をご披露くださり有難うございました。

日本中国料理協会大阪支部 青年部ではこれからも勉強会等の企画を考えております。もし何かしたいことがあればぜひ青年部のLINEにてご意見いただけると、嬉しく思います。

畑青年部長、企画、運営ありがとうございました。       日本中国料理協会理事 塘 和英

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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